二人一組に分かれて最近大変だったことを話し合いました。
最初の一分間は聞き手は目を閉じ、何も反応せずに聞いて頂き、
後半の一分間は目を見て相槌をしたり、普段通りの反応をして頂きました。
話す側は最初の一分間はとても長く感じたと意見があり、後半は話しやすく時間が経つのも早く感じたとの意見でした。
実は後半は二分間行っており、ネタばらしした時は「おー」と感心されてました。
これは何の演習かというと、無視される体験をしてもらうことです。
聞こえていないふりをされることで不安を助長させ、声をかけることもしなくなってしまいます。
結果、不適切ケアにつながります。職員は何故声を掛けてきたか理由を考え、対応できない場合は真摯に対応できな理由を伝え、後ほど対応することを約束する必要性を学びました。
次は三人一組で職員役、入居者役、観測者の三役を演じて頂きました。
入居者役は立ち上がって歩き出す。
職員役は「どうしましたか?」と近寄る。
最初は普通のトーンで「どうしましたか?」と声を掛け、次はやや強めのトーンで声をかけ、最後は強めのトーンで声を掛けて頂きました。
全ての立場をローテーションで行い、それぞれの立場で感じたことを考え発表しました。
入居者の立場では
びっくりした、圧を感じた、どうして怒られたかわからない、歩いたらダメなんだと思った。などの意見が出ました。
職員の立場では
強いトーンでは「どうされましたか」と言いずらく、トーンが強くなるにつれて言葉が汚くなる。などの意見が出ました。
観測者の立場では
職員のトーンが強くなると表情も怖くなっていた。と意見が出ました。
今回は段階を踏んでトーンを上げて行ったが、最初から強いトーンで言われたら、より怖さが増します。
また、それを見た他の職員にも移ります。
その場面を見た他の入居者や家族も不安にさせます。
声の強さや掛け方と声を掛ける距離によって、入居者の行動を制限することにつながると学びました。
入居者が自身の関わり方を、どのように受け取っているか常に意識していきたいです。