南海トラフ大地震のリスクが高まるなか、先日から始まったBCP災害訓練の2回目では炊き出し訓練を行いました。
中庭のスペースを活用し、簡易かまどを2台準備しました。
燃料は薪を使用しましたが、キャンプ好きの職員が火起こしを担当してくれたのですぐに炎が上がり、スムーズにかまどをとして機能させることができました。
今回のアルファ米は消費期限が切れたものを訓練用として使用しましたが、この1箱で50食分が作れます。
かまどで沸かしたお湯を注ぎ、中のアルミ袋の口をしめて30分待つとちゃんとお米が炊き上がっていましたが、今回使用したお米はお湯が沸かせない状況の時には水でも作ることができるものです。
災害時を想定して列に並び配食を待つシミュレーションもしてみましたよ。
出来立ては艶もあり美味しそうですが、やはり普通に炊いたものよりは味と食感が劣るかな、というのが印象でした。さらに時間が経つとボソボソとした感じになったので、少しでも美味しく召し上がっていただくために出来るだけ早く配食する必要性を感じました。
体が温まる具沢山のお味噌汁も用意しました。寒い野外では体に染み渡る美味しさで、災害時には温かい食べ物がどれだけ力になるかを少し感じることが出来た気がします。
炊き出しのついでに、お楽しみとして施設長が長良川で釣ってこられたアユの塩焼きも一緒に準備してくださいました。
炭火ならではの香ばしさと、ふっくらとした焼き上がりになり、とても美味しくいただきました。
災害時は心の余裕を持つことはとても難しいと思いますが、小さな楽しみや幸せを見つける気持ちも大切なことなのかと思います。
寒い中での訓練だったので、温かい食事のありがたみをすごく感じました。
また、今回の訓練では備蓄の重要性も実感しました。定期的にチェックはしていますが、今後もしっかりと継続していきます。