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楠清里苑でフードケアさんによる勉強会を行いました


楠清里苑では、フードケアさんから先生をお招きして嚥下機能・とろみ調整食品と使用方法について勉強会を行いました。


まずは座学で食物が喉を通る仕組み、誤嚥しない角度などを学びました。顎が上がった状態だと咽頭と気道が直線になり、気道が開いて誤嚥しやすくなってしまうので、顎は下げた状態で飲み込む様に体幹角度調整を行います。自分で角度がつけられない方は、首の後ろにクッションやタオルを入れて角度をつけるようにします。


正確に作るために


楠清里苑ではこちらの3種類の大きさのコップを使っています。


コップの大きさと飲料に対して正確な濃度のトロミが作れるように、先生が表を作って下さいました。これを見れば誰がやっても同じ濃度で作れるので、分かりやすくてとても助かります。


作ってみます


提供する機会の多い、お茶、スポーツドリンク系、牛乳にとろみをつけていきます。正しい分量が計れるように数種類のスプーンを使用します。



先生が各テーブルを廻り、トロミの状態を確認しながらコツを教えて下さいました。


混ぜ方のコツ


トロミ剤は少しずつではなく、一気に入れてかき混ぜるとダマができにくくなります。そして混ぜる時は、マドラーの様な棒状のものではなく、面のあるスプーンで卵をかき混ぜる様な不規則な動きを入れると均整の高いトロミをつける事ができるのだそうです。


温度と時間の関係


飲料が温かいとトロミはつきにくく、冷えてくると強くなるので、提供する時の温度帯を考えてトロめる必要があります。
牛乳などはトロミがつくのに時間がかかるのでついトロミ剤を多く入れてしまいがちなので、気を付けましょう。一方で、低脂肪乳は普通の牛乳よりもトロミがつきにくいので、少し多めに入れるなど飲料によって調整が必要になってきます。



トロミを比べてみます


それぞれの飲料に「薄い・中間・濃い」の3種類ずつのトロミをつけました。職員もそれぞれ飲み比べて喉ごしを体験しました。


濃いトロミのついた牛乳です。スプーンが立つ位のしっかりしたトロミがついていますね。使用しているトロミ剤は少量でしっかりトロミがつくタイプなので添加量が少なくて済み、味や風味が変化しにくいのですが、牛乳は少し甘く感じられ普通の牛乳が飲めない方もトロミがつくと飲めるという方もいらっしゃるそうです。


適切なトロミで


人と飲料に合わせたトロミを付けることで、飲み込みがスムーズになり誤嚥を防ぐことができます。先生が作って下さった表を確認しながら適切なトロミを作っていきましょう。


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